角川文庫<br> 空に描いた歌

角川文庫
空に描いた歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041754047
  • NDC分類 911.167
  • Cコード C0192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

289
東洋大学主催の「現代学生百人一首」の入選歌を、俵万智さんが精選した短歌アンソロジー。中学生から大学生までの歌を収録するが、主力は圧倒的に高校生。若さとアマチュアらしさが新鮮な響きとして歌に結実している。いずれも捨てがたいが、私のベスト選は「目の前の竹刀におそれ感じつつ一本にかけ面へ飛び込む」中学3年生の歌。もう1首「最終回投手の友に「落ちつけ」と手話がひろがる夏の球場」こちらはろう学校高等部2年生。そして「たいくつな午後の授業は教科書の斎藤茂吉に髪の毛つける」高校3年生。いずれもストレートに感情が伝わる。2017/08/10

マリカ

11
高校のときに自分で短歌を詠んでみるきっかけとなった本。東洋大学が募集していた「現代学生百人一首」から、俵万智が精選したものが集められています。携帯電話が普及していない時代のものなので、ポケベルが出てきたりして少々古い感じがしますが、読み手たちと同時代に学生として過ごした私の心の中に、過ぎ去りし学生時代をみずみずしく再現してくれます。2011/12/21

双海(ふたみ)

4
私も短歌を詠んでみよう!って思いました。平凡な日常だって切り取り方によっては面白くなるんですね。2013/01/21

ダイキ

3
「がんばって漢字の練習した後はぼくの右手に銀河が広がる」・「一瞬に弓放ちけり青春の寒の夕陽を浴びて輝やく」・「思い出に枕並べて語り合う京都訛りの真似などしつつ」・「日本史の講義で熟睡してる間に何百年も時代がすぎる」・「図書館に時はゆらりとたゆたって古代の地層の化石のようだ」・「「デンワスル」宙を見て言う君の眼は帰りの道をもう急いでる」・「「好きだった」苦しげに言う君の声だっただったは過去形じゃない」・「家族には犬の散歩に行くと言いにぎりしめてるテレホンカード」2024/07/06

仮名

3
東洋大学が募集している「現代学生百人一首」の入選作から俵万智が選抜した高校生歌集。ほとんどが十代による作品で、とかく多彩な青春が詰まってる。読んでいて、青い心を思い出させてくれる歌集だ。2010/04/11

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