内容説明
物語がうまれる時いつもあなたがそばにいた―4人の作家が織りなす極上短篇アンソロジー。
著者等紹介
うつみ宮土理[ウツミミドリ]
東京世田谷生まれ。大学卒業後、朝日新聞社「ディス・イズ・ジャパン」編集部に入社。ドラマ出演や歌謡番組の司会などに活躍する一方で、作家・駒田信二に師事し、小説を書きはじめる
鷺沢萠[サギサワメグム]
昭和43年東京生まれ。「川べりの道」で文学界新人賞を受賞。「帰れぬ人ひど」などで芥川賞候補、「ほんとうの夏」などで三島賞候補になる
佐藤正午[サトウショウゴ]
昭和30年長崎県佐世保生まれ。『永遠の1/2』で昭和58年度のすばる文学賞を受賞。平成元年『個人授業』が山本周五郎賞受賞候補に
松本侑子[マツモトユウコ]
昭和38年出雲生まれ。テレビ局勤務を経て、62年『巨食症の明けない夜明け』ですばる文学賞受賞
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感想・レビュー
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Shoji
25
人間誰しも、他人には判らない切なさ辛さを持ち合わせていると思う。そんな心のひだを綴った短編集です。他人には乱暴に見えても、当事者にしか分からない気持ちを丁寧に書き綴っています。明日は今日よりも、ほんの少しは明るい日でありますように。そんな思いにさせる一冊でした。2024/08/17
あるちゃ
1
鷺沢萠、松本侑子作品が読みたくて手に取りました。 『静かな家族』(うつみ宮土理) 幸せのものさしって人それぞれ。 見ようによっては母親がただ過去の恩義に囚われてるだけのようにも見えるが、本人がそのことに疑問を持っていなければそれは幸せなのだろう。 ただ、親の選択に従わなければならない子供にとってはどうなのか? 母親が揺らいでいないからよいのか。 この娘がたまたまそういう娘だったのか。 これからもこの幸せは続くのか… 手放しでよかったねと言えないハッピーのようなエンド。 『故郷の春』(鷺沢萠) 鷺沢作品で在2014/10/29
らなん
0
☆☆☆☆★2008/02/01