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角川文庫
野性の証明 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 524p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041753613
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

山村で起こった大量殺人事件の三日後、集落唯一の生存者の少女が発見された。少女は両親を目前で殺されたショックで“青い服を着た男の人”という以外の記憶を失っていた。多くの人命を奪った事件であったが、まったく手がかりは残されていなかった。しかし意外な所から、事件の糸口が見つかり…。人間の心奥に潜んだ野性を鋭く追求し、映画化され大反響を呼んだ傑作“証明”シリーズ。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生。青山学院大卒。十年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている。2004年には作家生活四十周年をむかえ、日本ミステリ文学大賞を受賞する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

120
東北地方の山村で起こった…”柿の木村大量殺人事件”。その凶器は…斧。住民12人と女性ハイカー、そして飼犬1匹が虐殺され…一人の少女が記憶喪失状態で発見された。犯人⁉︎の男が…なぜ生き残った少女を引き取り育てることになったのかが不明のまま話しが進む。少女は…男を本当の父親と思っている。少女には…未来の危険を予知できる能力が有る設定。そして思いがけない方向から…錯綜した事件の糸がほころび掛けてくる。何気なく出てくるビニールハウス、茄子、きゅうり、キャベツ、白菜が…鍵。エルウィニア菌なんて…聞いたこともないし…2023/05/24

外枠発走

34
証明3部作のひとつ。東北の寒村で起きた連続殺人と地方都市でうごめく陰謀を巡る人間模様。金田一耕助シリーズと西部劇をくっつけたような物語。「人間の証明」より読みやすかった。主人公味沢をはじめとする登場人物の描写に力点が置かれていた。証明に至るまでが長かった分、最後はやや拍子抜けした。著者の作品で、非科学的な予知能力を取り入れたのは意外だが、意欲的に作家活動をしていた証左だろう。舞台となった地方都市の無法ぶりは、現代社会においては滑稽な印象だが、高度成長期が一段落した当時はリアリティがあったのかもしれない。2024/01/02

Yu。

32
岩手の山間部に位置する戸数僅か五戸の寒村で一人を除く村民全員と一人旅の女性が何者かに惨殺された‥ のちに行方が分からなかった残りの住人である8歳の少女は無事に保護されたのだが‥。あれから二年 他県の町に謎の男と10歳の少女が現れる事から新たな事件の幕が上がる。。そこに救いはないのだろうか‥ 彼の人生ってなんだったんだろう‥ 悲劇に悲劇が重なる無慈悲な終着に胸が押し潰されそうになる。2019/03/19

しーふぉ

24
村人を虐殺した事件と企業城下町で起こる事件の謎が大きな柱となり、そこに関わる味沢という謎の男がどういう役割なのか⁈あからさまに虐殺事件の怪しい人物として書かれているが…企業城下町では警察も悪人とグルになり味沢を追い詰める。一気読みでした!2016/05/08

高橋 橘苑

23
<プレイバック 1978年> 森村誠一が映画化のために書き下ろした作品で、その年の最もヒットした邦画作品でもある。ラストのバタバタした結末に、やや不満をおぼえるが、小説としての読み手を惹き込む面白さは抜群であった。映画も機会が有れば観てみたい。一方で、F県羽代市の腐敗した市政と、無気力な市民という構図、それに叛旗を翻す主人公という展開に時代を感じる。この様には考えられないだろうか? 地縁・血縁というコミュニティを剥がされ、「個人の非重要性」を感じていた人々の、ヒロイズムを満足させる娯楽小説でもあると。2016/08/29

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