内容説明
誰が約束することもなく、一年に一度だけ神奈川県の箱根のホテルで顔をあわせてきた集まりがあった。それは通称「七夕の会」といい、都内の老舗旅館の息子や金満家の老人、カメラマンなどメンバーは様々である。だが―そのメンバーの関係人物が次々と呪われるように死んでいく奇怪な事件が発生した。一方、新宿に住みつく「総理」と渾名される浮浪者が殺害された。そこには、途方もない悪の構図が描かれていた。人間の絆の怖さを描く本格推理の力作。
誰が約束することもなく、一年に一度だけ神奈川県の箱根のホテルで顔をあわせてきた集まりがあった。それは通称「七夕の会」といい、都内の老舗旅館の息子や金満家の老人、カメラマンなどメンバーは様々である。だが―そのメンバーの関係人物が次々と呪われるように死んでいく奇怪な事件が発生した。一方、新宿に住みつく「総理」と渾名される浮浪者が殺害された。そこには、途方もない悪の構図が描かれていた。人間の絆の怖さを描く本格推理の力作。