内容説明
ルポライターの斉木は小説家への転進を決意し、那須の山荘に移り住んだ。渓流と広葉樹に囲まれた白壁の洋館。広いサンルームとブルーベリーが生け垣を作る庭は大きな魅力だ。園芸店の女店員のアドバイスを受けながら、花や樹木と親密に過ごす生活。東京暮らしに疲れた斉木にとっては、願ってもない仕事場であった。この家に封じ込まれた呪われた過去が明かされるまでは…。本邦初!前人未踏のガーデニング・ホラー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
33
自然に囲まれた山荘に移り住んだ小説家が、その家の呪いに襲われるホラー。田舎に住み始めたおじさんがガーデニングにハマっていき、植物の妖精さんと夢の中でお話するという非常にシュールな前半150ページ(全202ページ)を読んでいる時はどうなることかと思ったが、後半50ページは一応ホラーになっていた。猟銃で悪霊と戦うおばちゃん、オカルトとしては奇想天外な解決策、呆気にとられる結末、と最初から最後まで斜め上を突き進み続ける。常識破りな家物ホラーに驚きつつも、この異色さが可笑しくなり、結果的には楽しい読書になった。2019/09/11
うまる
31
ホラー×ガーデニング(笑)。この組み合わせは後にも先にもこの本だけじゃないかと思う。ホラー文庫だし、表紙は物々しいし、主人公が執筆のために郊外の家に住む所なんてシャイニング?!と期待しましたが、そういう怖い話ではなかったです。緩いB級ホラーなので、怖すぎるのが苦手な人には良いかもしれません。この話のオチからすると、花を愛でる心がないわたしは、バッドエンドまっしぐらだなぁと思いましたorz2020/05/26
kumo
28
★★★☆☆2020/03/08
M
5
父に貰った本(14)。ホラーかと身構えて読んだものの、ファンタジー?確かに少し怖い場面もあったような…ほんの一瞬。でも面白かったな。植物に全く興味のない私でも、自分の手で花を育てるのがとても楽しそうに思えた。出てくる女の人たちがさっぱりしてたのも良い。2019/07/30
yuna
4
ホラーだと思って読み進めたので、いつおどろおどろしくなるんだろう?って感じでした。そうこうしてる間に完結(笑) 病室で読んでたので、ほのぼのとしたホラーで良かったです
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