出版社内容情報
患者は医者の前では「まな板の上の鯉」。構造改革が必要なのは政治の世界だけではない。血の凍るような病院内の真実をレポート。医療過誤を生み出すシステムを徹底解明。病院で患者を殺しても刑務所へ行った医師は明治以来ひとりもいない。
内容説明
続出する医療過誤の根元に何があるのか。「殺されない」ために患者に何ができるか。
目次
第1部 医療過誤の現場から(乳房の左右を取り違えて全切除(新潟県立がんセンター新潟病院)
患者を取り違えて心臓と肺を逆に手術(横浜市立大学医学部附属病院)
エタノールを人工呼吸器に誤混入して死亡(京都大学医学部附属病院))
第2部 医療過誤を生み出すシステム(権力装置としての「大学医局」;なぜ、医療過誤は繰り返されるのか)
第3部 医療過誤を再生産する「日本」というシステム(医療保険制度が病院を“悪く”する;「患者の人権」は視野にない医師会;「日本的医療」のカベは厚い;病院で「殺されない」ためにどうすればいいか)
著者等紹介
古川利明[フルカワトシアキ]
1965年、新潟県生まれ。1988年3月、慶応義塾大学文学部(仏文学専攻)卒業。同年4月、毎日新聞社入社。大阪本社社会部、高知支局、姫路支局、大阪本社社会部(東京本社政治部、高槻駐在)を経て、1994年8月退社。1996年1月、東京新聞(中日新聞東京本社)入社。首都圏部「TOKYO発」取材班を経て、1997年7月退社。現在、フリージャーナリスト
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