内容説明
前作をお読みでない不届きな輩のために改めて自己紹介する。俺が、宇賀神邦彦だ。関東テレビ総務部総務課制作庶務係に籍を置いている。まったく局の連中やタレントどもときたら、相変わらず次から次へと面倒事を起こしてくれる。そいつらを表向きにせず処理してしまうのが、俺の仕事というわけだ。愛車は古くなったし、40歳になったし、始末屋稼業も楽じゃない。思えば寄る辺なき身の上の俺だが、桔梗というとびきりの女と結婚していたこともある。おっと、電話だ。薄禿の田所局長のバカヤローがまた無理難題を押しつけてくるのに違いない。トラブル・バスターの出番だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
6
はみ出しリーマン戦記第2巻。プレハブ小屋でハードボイルドを気取る宇賀神のもとに持ち込まれる難題の数々。しかし、脅し、すかして現場を丸め込み、後片付けもお手の物、周りの手駒も容赦なく使いつつ、自分もこき使われる日々。そして、筋もの系のプロダクションとのトラブルの巻き添えで、預かったハスキー犬ボビー・マギーを傷つけられてブチ切れた殴り込みにより、ついにトラブルバスターも馘首かと思いきや・・・血の気の多く、斜に構えていても愛社精神のある宇賀神が妙に愛おしく感じられる短編集です。真のトラブル対応部門の凄味も満喫。2016/07/18
なつおだん
1
なぜ本棚に3冊あるんだ?
笑える本を読も男!
1
テレビ局を舞台にしたハードボイルド連作短編小説、トラブルバスターシリーズ2作目。関東テレビ総務部総務課制作庶務係、つまるところテレビ局で起きるあらゆるごたごたを片っ端から解決する係りに、唯一の社員として勤める主人公宇賀神邦彦。そんな主人公の活躍を描いたシリーズだ。2011/03/08