内容説明
八百屋の店先に泥つきの筍が並ぶ季節、青いミカンが出回る季節。草花の芽吹き、季節の移ろいを感じさせる空の色。沈丁花の微かな香り、雨の匂い。住み慣れた町角の心なごむ風景―そんな暮らしのなかのささやかなモノやコトに心ときめかせ、目を釘づけにする。ほのぼのと切ない、風のそよぎのような心の揺れをつづるエッセイ集。
目次
ラムネの玉
眠るハーモニカ
夕暮れのブランコ
持っていけるもの
臨時停車
都電の匂い
月夜のサンダル
春の眼鏡
木守り
夏草の記憶〔ほか〕
八百屋の店先に泥つきの筍が並ぶ季節、青いミカンが出回る季節。草花の芽吹き、季節の移ろいを感じさせる空の色。沈丁花の微かな香り、雨の匂い。住み慣れた町角の心なごむ風景―そんな暮らしのなかのささやかなモノやコトに心ときめかせ、目を釘づけにする。ほのぼのと切ない、風のそよぎのような心の揺れをつづるエッセイ集。
ラムネの玉
眠るハーモニカ
夕暮れのブランコ
持っていけるもの
臨時停車
都電の匂い
月夜のサンダル
春の眼鏡
木守り
夏草の記憶〔ほか〕