角川文庫<br> 足利高氏〈下〉

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角川文庫
足利高氏〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041729021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

建武の中興は成った。しかし高氏の悲願、幕府開設はいまだ果たせず、高氏は京に残って元勲の一人として参議に日を送っていた。後醍醐政権の武士不信は極まり、遂に大塔宮勢による高氏襲撃事件が起った。秘かに大塔宮は高氏討伐の令旨を全国に下した。政局は動き出した。建武政権の御家人否定の策は全国に元弘の変時の恩賞への不満をわき上がらせた。この時とばかり北条残党が決起した。再び鎌倉は北条の手に落ちた。もはや与えられなければ創り出すまで、高氏は自ら征夷大将軍を名乗り、一気に幕府樹立へと突き進む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松宇正一

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後半は足利高氏vs新田義貞。武家政権の存続か、天皇親政への回帰か。圧倒的な支持と軍兵を持つ高氏が、圧倒的な武力を持つ義貞に負け続けるもたつきに、室町足利幕府の裏切り体質の宿命があるのがよく分かる。もどかしさ満載。★★★つ。2014/12/23

BIN

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新田義貞を倒すまでで、その後は1ページ程度で簡単に書いている。一貫して高氏は根暗で狡猾というよりせこくてあまり主人公とは思えない。それに対比させたかのように楠木正成や新田義貞は忠臣であり主人公然としている。ただ足利高氏がどういう人物で、どのように幕府を開いたのかという点では多くの資料を引用して説得力があり、確かによく描かれていることから、悪役な主人公と思って本書を読むと良いかもしれない。2011/06/16

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