出版社内容情報
群 ようこ[ムレ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
ネコと接して、親馬鹿ならぬネコ馬鹿になることを、「ネコにやられた」という。まんまとネコの思惑にはめられたというわけである―。我が家の女王様ネコ「しい」と、隣に住む友だちの飼い猫で御歳18歳の「ビー」。お転婆娘とおじいちゃんの所業に一喜一憂し、ときには振り回されても、ネコがいる毎日は、こんなに幸せであたたかい。「ネコにやられた」天下のネコ馬鹿が贈る、愛と涙と笑いがいっぱいの傑作エッセイ。
目次
私が「かあちゃん」よ。
「助平じじい」なネコ。
化けネコの末裔かも。
「うしろあしのび子さーん。」
しいのプチ家出。
お土産くわえて深夜帰宅!?
食のチャレンジャー。
摩訶不思議な生き物。
おまたが冷え性!?
これが無償の愛かしら。〔ほか〕
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
39
エッセイ。群さん自身が言っているように猫(親)馬鹿で時に愛らしく面白くそして哀しくも、隣人(友人)宅の猫と共に愛情たっぷりな日々が綴られていた。2013/05/07
miww
37
またひとり猫好き作家さんに出会ってしまった。愛猫しいちゃんとの日々が楽しく語られたエッセイ。終始ふんふん、と頷き、ニヤニヤしながら読了。猫飼いの気持ちはみんな共通、とまた確認。「ビーちゃん天国へ」では号泣。この前後は外では読めません。ビーちゃん、しいちゃんとの暮らしを覗かせてもらって改めて猫を「飼っている」のではなく「猫と生きている」のだと思います。群さんが仕事をする時間を聞かれたら「昼型」「夜型」ではなく「しいが寝ているとき型」と答えるしかないそうです。(大笑)。2015/04/06
Pー
35
群さんとはお久しぶりです。題名に『日記』と入った本を検索していたら出てきました。昔、『無印シリーズ』を始め彼女の作品は20冊以上を集中して読んだ覚えがあります。肩の凝らない楽しい作品は当時の仕事の難題を離れる一時の清涼剤として大変お世話になりました。この本、手元に届いて初めて「しいちゃん」というのが群さんの飼い猫の名であること、とてつもなく猫好きの独身おばさんであることも解った。犬派のボクにはあまりピンと来なかったです。でもやっぱり猫の愛らしくて憎めない暮らしぶりが楽しかったです。ネコ馬鹿の方にはお勧め。2015/11/09
saga
34
まるごと一冊ねこエッセイ。著者が一人暮らしを始めてから拾った仔猫しいちゃんとお隣のビーちゃんとが織りなす日常で、本文にもあるとおりネコ馬鹿っぷりが面白い。我が家には1歳の若猫がいるが、本書を読んでいると猫の老いを考えさせられる。もちろん彼らの命を全うさせるのが一緒に住む者の使命である。ビーちゃんの大往生では、やはり涙が溢れてきて仕方なかった。2015/03/07
じゅき
33
猫にやられてます(笑)猫との暮らしわかるわかるっ。猫の気まぐれ感が大好き♪猫は自分を猫と思ってないよなぁ~ビーちゃんのこと実家で17年飼ってた猫のことを思い出しました。2012/12/31