内容説明
長年の憧れだった三味線を習い始めた著者。しかし、はじめて足を踏み入れる「和のお稽古ごと」の世界は、思いもよらぬ驚きと発見に満ちていた!西洋の音楽からは類推不可能な旋律、三味線にもれなくついてくる「小唄」の苦労、はじめての発表会での緊張や、和ものお稽古に特有のしきたりなどなど―。次々と襲いかかる試練をクリアして、ついに名取となるまでの道のりを軽妙に綴ったエッセイ。
目次
口伝
マイ三味線
調弦
右手の秘密
譜尺
スクイとハジキ
ゆかたざらい
間
糸の道
イメージトレーニング〔ほか〕
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ
9
以前読んだ『ぎっちょんちょん』とほとんどじ内容だった。2020/05/05
MASA123
7
著書は、入門から2年で「名取り」になられた。作家待遇かもしれないが、流派代表として演奏されるまでになられたのは立派だと思う。「名取り」の上位に「師範」があり、師範は人に教えることができる。師範に進むには、さらなる技量の上達と(MONEYも)必要だ。 Y社音楽教室とは別次元の音楽の習い事が、とても興味ぶかかった。それから、お師匠さんとの会話がとてもよいのです。優しいなかにも、芸ごとの厳しさを教えてくれる。 著者は、三味線や芸者の世界を題材にした本を書かれているので、それも読んでみたい。 2024/12/04
Quijimna
7
大人になってからの習い事。それも伝統芸能。 「関心のない人にも読ませる」内容を、ここまで膨らませて楽しませてくれるのも著者の力量。 「できないことがある」ことを痛感し、「芸に終わり無し」と実感させてくれる1冊。 ★★★☆☆2015/08/15
dolly
5
ギターは弾くけど三味線は経験なし。弦が絹で猫ないし犬の革張りと知り益々ご縁がなさそう。2011/12/20
加悦
4
エッセイ。 三味線を習う、お稽古物です。 群さん、全く謙虚な姿勢を持ってお稽古されているのがすごく伝わってきました。 師匠とも相性がいいのかも。 和楽器は、全ては間によって左右されているのかな、と思いました。 名取になり、これからも三味線が好きなまま続けて行かれるのかなと思うと楽しみになる一冊でした。2021/03/23
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