内容説明
永禄10(1567)年、出羽・米沢城で、ひとりの男児が産声を上げた。のちに「独眼龍」の異名で奥羽を席巻する伊達政宗である。が、この時すでに尾張の織田信長は美濃を手中にしようとしており、甲斐の武田信玄は駿河への進出を準備していた。乱世に遅れて生まれた政宗だったが、智謀と豪胆さにより破竹の勢いで周囲へ侵攻、支配地を広げ、東北に覇を唱える。乱世の覇王を夢見る政宗を、豊臣秀吉の小田原征伐が待ち受けていた。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年、『深重の海』で第79回直木賞受賞。代表作に『夢のまた夢』(95年第29回吉川英治文学賞受賞)などがある。2005年、第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
C-biscuit
14
古本購入。津本陽氏がお亡くなりになったのもあり、積読本から読んでみる。帯には戦国武将人気ナンバー1との記載もあり、知名度は圧倒的に高い。しかし、読み始めると、幼少や東北を制圧していくまだ全国区ではない部分は、ローカルな印象も強く、よく知らないことも多かった。そして、読みづらく退屈で…。それでも、知ったところが出てくると、政宗側の立場で話も進み、秀吉とのやりとりなど、魅力的な名場面が面白い。どんな本でもそうであるが、ある程度の知識が必要であり、理解が進むとより面白いのだと思う。ご冥福をお祈りいたします。2018/05/31
とくま
3
×P28。 小説的な面白さはなし。2019/06/18
うたまる
3
独眼龍の異名をとる奥州の梟雄、伊達政宗の一代記。読み始めてすぐ、大きな違和感に戸惑う。…伊達政宗がズーズー弁で喋ってるのだ。生まれも育ちも東北であるため当然といえば当然なのだが、如何せん頭の中のスタンダード、NHK大河ドラマの渡辺謙は標準語だった。「和談いたすだべ」「攻めてやっぺ」「天晴れだべっちゃ」がコミカルに聞こえて仕方ない。慣れろ、慣れるしかない。他、またも蘊蓄に感心。伊達氏は政宗の祖父の時代辺りから「ダテ」になったが、それまでは「イダテ」だったらしい。同様に出羽も、「イデハ」と呼んでいたという。2016/12/16
タカシ
3
秀吉時代までの政宗。ちょっと読みづらかったので飛ばし読みでした。2015/03/11
だっち
0
★★☆☆☆2017/09/20
-
- 和書
- イスランの白琥珀