内容説明
信長は孫呉の兵法を学ぶことなく、独自の戦法によって勝ち抜き、天下布武の大目的を成し遂げる目処がついた時、本能寺の変で倒れた。信玄は父信虎から甲州二十万石を譲りうけ、扶桑随一の騎馬軍団を駆使して、破壊力は四倍の敵を撃破するといわれた。二人はともに混沌とした乱世の先を読む洞察力と鬼神のような実行力をそなえていた。戦国の世に屹立する二大巨峰、信長と信玄の生きざま、戦略、リーダーシップ等を歴史小説の第一人者が徹底比較、何が彼らの命運を分けたかを描き出す。
目次
英雄の誕生
父と母
世に出る
情報戦
戦国「情報ハイウェイ」
決断とスピード
とらわれない発想
民生への視線
大胆な構想力
人事の要諦
果断な撤退
勝機を得る
ライバル
創造的破壊
リスクをとる
宗教との戦い
敗亡
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
昭和4年、和歌山県生まれ。東北大学卒業。昭和53年、『深重の海』で直木賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。