内容説明
ココとルーファス。出会うまでふたりは、そんなに幸福ではなかった。けれど、陽灼けを唯一のアクセサリーにして背中が腰のあたりまで開いたドレスを着たココは、大好きな種類の瞳をしたルーファスにめぐり合い、心を綺麗な色にする。日常での2人のお喋り、それは尊重し理解し合うこと。そして心の言葉を伝えるたびに、愛は純度を増していく。不倫。諍い。南の島への旅。初めて出会う家族。恋愛の出来事はすべてあったけれど、2人の愛はついに不純物ゼロ。自らの体験をもとに描く、恋愛“結婚”小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
10
作者が結婚した時のことを小説に書いたものです。のろけ話が続きます。常識で考えたら、のろけ話など読みたくないと思ってしまいますが、この小説は読ませます。幸せの絶頂にありながら、ココはルーファスがいなくなったらどうしようと不安に感じます。作者はこれまでの恋愛を通して、男女の仲が容易に損なわれてしまうことを自覚しています。これは諦観と言えるかもしれません。その自覚があるので、ルーファスと一緒の時間がこの上なく大切なものに感じられるのです。その意味でこれは切なすぎる恋愛小説の傑作です。2020/05/18
Saori.
2
自分の恋愛が恋愛なんて呼べるほどのものではなく、なんて陳腐なものだったんだろうとさえ思ってしまうくらい、2人が眩しかった。お互いがお互いの一部で、お互いを必要としていて。果たしてそういう関係になろうとしてなれるものなのだろうか。そういう相手に出逢えることがやはり奇跡なのだろうか。恋愛ってあくまでシンプルで、でもだからこそ難しいんだろうな。また読み返したい。2018/04/15
みみ
2
読んでるそばから読み返したいと思うほど素敵な本でした。2017/03/22
おちゃこ
2
日本人のココとアメリカ人のルーファスの出会ってから新婚生活に至るまでの愛の物語。ただただ、シンプルな愛が散りばめられている作品。夫婦が愛を持続するって、すごく難しいように思うけど、本当は単純なことなのかもしれない。2016/07/28
ササーキー
1
これほどハッピーしかない恋愛小説はまれでは?どこかで崩壊を期待してしまうのは、良くない。2020/04/02