角川文庫<br> 放課後の音符(キイノート)

角川文庫
放課後の音符(キイノート)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 191p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041710043
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

「私、彼に対して子供の手段を使いたくないの」と、カナ。マリは南の島の思い出をジントニックを飲みながら涙を流して喋ってくれた。ぜんぶ放課後に知ったことばかり。みんなが自分のためにある風景で、出来事をおこしている―。大人になるための、そして“わたし”が“わたし”になるための贅沢な時間の使い方を描く、一級品の恋愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あおい

33
とっても濃厚な少女小説。「Body Cooktail」地味に見えるけれど本当はクラスの誰よりも大人な恋愛をしているカナの足首のアンクレット。「Sweet Basil」恋の視線。「Brush up」相手の全てを食べたいくらい手に入れたいと願うこと。「Crystal Scilence」沈黙で全てが通じる。恋をすると喉が渇く。「Red Zone」カズミは、いい女になってやると決心した。「Jay-Walk」カッコよくて勝手な女の子の背伸び。「Salt and Pepa」自分とそう変わらない年齢の、大人の恋。→2019/04/15

わった

26
山田詠美さん初読み。はまりそう。言葉の選び方がとても女性らしくロマンチックだった。はまりそう。 未成年の女の子達の恋愛、大人と子供の間で揺れる彼女たちの恋愛は、眩しくて初々しくてとてもよかった。2016/10/19

みち

25
昔の、ちょっと憧れる先を行く女子達のお話かな。周りは憧れすぎて倦厭していたけれども、実はしっかり自分を持って、ナイーブな女子だったのだなと思う。大人になって読むと、キラキラしすぎて、ちょっと恥ずかしかった。2018/11/15

こっぺ

22
この角川文庫の本は、私が中学生の時に買ったもの。ずっとずっと大事にしてきた。BodyCocktailのカナは、中学生の頃の私の憧れであり、だいぶ大人になった今でも彼女を追い越せた気がしない。「視線が止まった時には、もう心も痛いのよね」そんな恋を私はしてきたかしら。「彼の人生の中の香りづけのエッセンスみたいな存在になりたくないの」あぁ大人になるって残酷。私はこの子たちが憧れているような大人にはなれていないもの。いまだに物語の中の17歳の女の子と同じ放課後を過ごしている気分。気分だけだけど。2010/03/22

BUBI

16
「人生を変えた本」として紹介されていたので読んでみました。読んでみて、うん、確かにそうだなぁと。山田詠美さんの小説には、誰もが知っているけど言葉にはしないことがストレートに書かれています。この本に書かれているのはずばり「恋」。ただ読んでみて、私は既にいい大人なのにまだ「こちら側」の人間だと感じてしまいました。「そのうち誰でも体験する」なんて書いてありますが、今の時代はそれが当たり前じゃなくなってるから少子化なんじゃないかな。この小説を読んで人生を変える若者がいる内はまだ未来に希望はありそうですけども。2016/10/14

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