角川文庫<br> ドールズ 闇から招く声

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角川文庫
ドールズ 闇から招く声

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  • サイズ 文庫判/ページ数 524p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041704240
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

盛岡で古書店を営む結城恒一郎の姪・怜の意識の中には、交通事故をきっかけに甦った江戸時代の天才人形師・泉目吉が棲んでいる。恒一郎は怜はお化け屋敷で本物の死骸を発見。外に出た二人は、盛岡に移住するという進藤とその息子・正也を紹介された。帰り際、二人はまたも切断された人間の手首を発見。続いて紙袋に入った犬の生首に出くわすのだが…。意想外の着想から生み出された稀代の人気キャラクター・泉目吉が対峙する連続猟奇殺人事件。シリーズ最高のホラー・サスペンス。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県盛岡市生まれ。美術館勤務を経て、83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞、デビュー。その後、『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で直木賞、『火怨』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

80
のっけからとんでもなくスプラッタ!想像力の目盛りを最小にして読む。サイコな猟奇殺人の犯人は早い段階で察しがつくけれど、その背景が怖い。もしかして世の凶悪犯は前世でも極悪非道だったのか…?目吉センセーの今後も心配だけと、宿主の怜ちゃんが不憫だ。2020/08/24

文庫フリーク@灯れ松明の火

54
シリーズ通して魅力的な智内兄助さんの表紙。なのにプロローグから陰惨でグロテスクな殺人現場。現代に甦った江戸の天才人形師・目吉。姪となる怜の意識に棲む目吉と、化け物屋敷で本物のバラバラ死体に出くわす恒一郎。さらに目吉の指摘で会場の簡易トイレに捨てられた手を発見。輪廻転生・甦るのは日本人だけとは限らない。嗅ぎまわるな‐警告は車のボンネットに置かれた犬の生首入り紙袋。サイコパス・連続猟奇殺人犯の正体は・・駆け足でシリーズ3作再読。怜ちゃんのタバコと酒はマズいよなぁ、と思いつつ久々の目吉センセー楽しみました。2011/09/30

つーこ

46
ドールズシリーズの長編版。3作目ともなると、1作目のジメッと暗いイメージから徐々に脱却し、立派なエンターテイメントになってます。目吉とその周囲の結束力も高まり、犯人像も二転三転。一気に読みました。が、目吉センセーというサンプルがすぐそばにいるのに、なぜ誰も犯人にピンとこない?とちょっと焦れました。それにしても、この本の読んだ登録数やレビューの少なさに驚いた。もっと多くてもいいのに。古さゆえ??2019/06/28

はつばあば

38
目吉さんの突然の出現。文庫になるのがなかなかで、怜の存在すら忘れられる猟奇殺人。「怜と霊」が目吉を呼んだかのように新たな霊が呼ばれた。転生・・死後の世界は本当に存在するのか。魂の不滅・・。死んでみなければわからない世界だけれど興味は尽きない。4冊読了・・続きが気になる2015/08/17

としえ

26
ドールズシリーズ第三弾。お化け屋敷に入った恒一郎と目吉センセー。センセーが稚拙な展示物の中に妙に出来の良いものが混ざっていることに気付いたことから事件に巻き込まれていく―。血なまぐさい描写が多かった今作だったが、目吉センセーが頼もしく見える一方、見た目は九歳の少女なのでいざという時には頼りなく、そのアンバランスさが面白くてサクサク読めた。一作目から二年経ち、怜が成長していくことで苦悩するセンセーが切ない。真司もセンセーを徐々に受け入れてきているようだし、ずっとこのままというわけにはいかないのだろうか…。2016/03/20

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