角川文庫<br> 桜闇のロンド

角川文庫
桜闇のロンド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041699058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戸倉恭は、ガール・フレンドを待っていた。午後三時に桜の大木の下で会う約束であった。降り続いている柔らかな春の雨は墨絵の世界を現出し、薄桃色の花弁舞うその大木の下には僅かな闇が広がっていた。既に二時間が過ぎた。恭が思っている程、真珠美に気がないのはわかっている。それにしても…。その時、恭は笑い声を耳にした。男か女かもわからない小さな声。突然、高らかな哄笑の渦が恭を取り囲む。身の毛がそそけ立つ。何かが存在する気配…。笑い声は確実に増え続けている。桜の大木の薄闇の中にそいつはいた。そして、近付いてきた。まるで、滑るように…。日常と非日常の狭間に存在する恐怖を描くモダン・ホラー小説。

目次

桜闇
血の中の闇
闇猫と月
泣き叫ぶ闇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナガサワ

1
短編集かと思ったら、最後に全部話が繋がっていた。まあ、2話目でそれらしい伏線がありますが。竹河聖得意のスプラッタホラー。食事前後や就寝前は読まない方が良いかも(笑)。ヒトの“思い”ってどれほど強いものなのだろう。視線なんかは、【感じる】【気付く】事があるけれども、残留思念などと呼ばれるものって……2012/01/29

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