内容説明
文久2年(1862)12月9日―、会津藩主松平容保は、藩兵1000名を率いて王城の地を守るため上洛した。黒船来航以来、開国か攘夷かをめぐって国論はまっ二つに割れ、尊皇攘夷を叫び幕府を倒そうとする過激派の浪士たちで京都の町は不穏の巷と化していた。藩祖の遺訓を守り、徳川将軍家への忠勤を励む容保は、誠心誠意京都の治安維持に努め孝明天皇の信頼もかちえるが…。長州のクーデター、鳥羽・伏見戦争とつづく激動の中で、西南諸藩・朝廷の公卿たちとの確執に翻弄される松平容保の苦悩を描く。
文久2年(1862)12月9日―、会津藩主松平容保は、藩兵1000名を率いて王城の地を守るため上洛した。黒船来航以来、開国か攘夷かをめぐって国論はまっ二つに割れ、尊皇攘夷を叫び幕府を倒そうとする過激派の浪士たちで京都の町は不穏の巷と化していた。藩祖の遺訓を守り、徳川将軍家への忠勤を励む容保は、誠心誠意京都の治安維持に努め孝明天皇の信頼もかちえるが…。長州のクーデター、鳥羽・伏見戦争とつづく激動の中で、西南諸藩・朝廷の公卿たちとの確執に翻弄される松平容保の苦悩を描く。