角川文庫<br> 宵待歩行

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角川文庫
宵待歩行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 145p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041673157
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

129
愛することを覚え始めたばかりのような透明感。大人になりきれてないような脆さと強さ、甘えと柔軟性を感じた。表情がコロコロ変わるように、心情も浮き沈みの激しかったあの頃を思い出させると同時に、あぁもうあの時間には戻れないのだなぁと胸がキュンとする。そんな詩集。「潮騒に二人のことばを はばまれて 私たちはくらやみの 宇宙の底にいます」 2014/04/13

masa@レビューお休み中

66
誰かを思いながら、宵闇の中を歩く。夜の帳が降りた頃合いが、誰かを思い、誰かを待つには絶妙のタイミングなんだ。昼と夜が切り替わる時間は、ちょっといつもとは違う。それは、ほんのわずかな違いなんだけど、気持ちや行動や、そして二人の関係性までもが微妙にずれていく。だから、この頃合いが一番いい。夜の闇にまぎれず、昼の太陽に溶け出されることもなく、ただありのままの自分でいることができる時間帯なんだ。宵を待ちながら歩いて行く。君を待ちながら歩いて行く。そうやって、ひとりで思いを巡らす時間があるから好きでいられるんだ。2013/04/06

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き

26
中学から詩を書いてたのは、きっと多大な影響を受けてたのだと再認識。「宵待歩行」と「あの頃は夏の中」が私の特別な銀色作品。「君の名を教え給え 顔形や今だけの名ではなく 君のありかを教え給え」ここにいる私を見つけたのは誰ですか?私の手を離さないでください。2017/01/30

greenish 🌿

19
(過去読本)学生の頃に鑑賞した懐かしい一冊。文字だけで綴られた、たっぷりと余白のある詩集。《ここはあじさいが美しい・・・ここから一歩も動かずに心だけでどこまで遠くに行けるだろうをか》《夏が終わりに近づくと・・・拡散していく九月のつぶ また今年も秋がきて 枯葉の匂いがするだろう》《木のかげが好きだったので 木もれ日意識的に感じようとする・・・心はここをはなれ・・・たしかにどこかへ行ってくる》 誰かを待ちながら、街を、森を散歩する。季節の移ろいに自らの心情を写しとる。儚く繊細な詩ながらもどこか温かさを感じた。2013/08/28

(*>∀<)ノ))★

18
優しさ、寂しさ。また読みたい一冊。2016/04/01

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