角川文庫
魔物〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041671290
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアマフィアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえブツを押収したものの、運び屋であるロシア人は銃撃による重傷を負いながらも警官数名を素手で殺害し、町に消えた。犯人は逃走する際に1枚の絵を抱えていたという。男の行方を追う大塚はロシア人ホステス、ジャンナの力を借り、それがロシアの教会で100年にわたり封印されていたイコン(聖人の肖像)であることを突き止める。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『新宿鮫 無間人形』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞を受賞。10年、日本ミステリー文学大賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

55
最初の数頁は「あちゃ・・また読みにくい本だよ(^^;。」と思ったが、私の好きな大沢さんや今野さんにハズレはない。この本は今野さんを意識したようなイコンとホラーもしくはオカルトのような内容でした。百年も前に存在したカシアンが今の世の中の悪に対応できるだろうか・・。百年前のロシアには悪人が居ないのでカシアンは動物を殺した。次は伝染病を運んだ。さて今回甦れたが人より他に怖いものはない時代となっている。人間が悪魔や魔物より怖いとは・・どうしたものか・・と悩むカシアンを想像して下巻にいきます(#^^#)。2019/03/17

まつじん

20
ミステリと思わせておいて怪獣小説???いや宗教小説なのか!作者の書きたいものがうっすらと分かりかけてきました。2011/01/10

ロッシーニ@めざせ正社員

18
超人的な力を持つ男を追いつめる話かと思ったら、なんとも予想外な方向に転がってますね。びっくりです。果たして、「カシアン」は次は誰に取り憑くのでしょう?下巻に続く!2013/07/30

007

13
オカルト色が強いのかな、と思いきやそうでもなく、でもやっぱり現代社会では信じられない事件が起きて…面白い。続きが気になる。2014/11/23

カワセミ440

9
知らないで読み始めたら・・オカルト物だった。大沢さんこんなのも書くのね。主人公は麻取捜査官っていうのも新鮮だ。でもイコン(カシアン)に取り憑かれたロシア人は恐ろしいね、拳銃が利かないとか化け物だな。この展開だと大塚の心にトラウマを作った飯田が出てくるんだろうな。生まれつき邪悪な存在って私は会いたくないな。2019/07/08

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