内容説明
ノースショア、ハワイ。アリューシャンから押し寄せる、巨大なうねりを由多加はひとり見つめていた。東京、夕暮れ時。鳥龍のようなビルの屋上にあるテニスコートで、健二は無心にボールを追った。達男は疾る。雨に煙るサーキットを。腹の下で悲鳴を上げているエンジンの鼓動を感じながら。そして美津子は―同級生。3人の男と1人の女。すべてが輝いてみえたあの時は、どこへ行ってしまったのか。過去から現在へ。青年から大人へ。移り替わる日々の想いを巧みな文章と構成で織りなす新しい青春小説。
目次
海が見える陽陰のテラス
テニス・コートの金網ごしの夕陽
ウェットな路面に映る青い空
サングラス越しの風景なんて見たくない
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