内容説明
皆さんはバイストン・ウェルをご記憶ですか？まさか憶えてるはずがありませんよね。Ｂ・Ｗは、人間が生まれた瞬間に忘れてしまう、たとえて言えば母胎の羊水に満ちた温い、そんな世界です。この物語の主人公ファウ・ファウはそこに生まれ、人間の世界にひょんな事から産声をあげた、そう、変りダネなのです。小学生エミコと出会い、大人という別種族と出会い、この地上をパニックに陥れた、天使です。日本アニメ界を導く俊英が、ファンタジーが現実に内在する事を、限りない想像力で、その優しい眼差しで易しく教えてくれる内宇宙。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツカモトカネユキ
6
1986年発行。同作者によるバイストン・ウェルの世界を題材にした物語。本作は、同世界の主要種族であるフェラリオが現世日本に生まれ出て繰り広げられる物語。対象は、小学生のような内容なので、他のバイストン・ウェルの物語よりかなりライト。未知の世界の不思議な生物が、現世のいろいろな不思議を解消する形で物語が進みます。そこに人間社会や現代社会の不都合が作者目線で語られていきます。活躍の場を広げ、現世との繋がりを探してフェラリオの行き先を追いながら下巻に続きます。2024/07/19
k16
2
20150214読了。 バイストンウェルサイドストーリー？ ジュブナイルっぽく、下巻へ続く。2015/02/14
さけフレーク
2
表現は優しく、富野節もあまり見られないなど、充分絵本形式にしても問題のない一作。2014/09/21
姉勤
2
富野節にまみれた、小学生向け作品。富野氏のライフワークと言える、バイストン・ウエル作品群（最低、聖戦士ダンバインというアニメーション）に触れるれていれば、自然と物語に入っていけるが... 作中のファウ・ファウと出会う人物たち同様、何故と考えてはいけない。 幼子の視点、子供の視点、善き人物といえない大人たちの描写はいい。 この世界の客として現れたファウ・ファウが、仲良くなった少女を連れて、元の世界に戻る気配で下巻に続く。 2013/02/26
