内容説明
平安時代末から鎌倉時代初めにかけて、日本史上有数の大変革期を戦った源氏と平家。しかし、この戦いを「源平の争乱」としてのみ捉えていたのでは見えない日本史がある。源義経、平清盛、源頼朝、武蔵坊弁慶、北条政子など、「歴史の神」に選ばれた英傑たちの生きざまから、変革の時代とその渦中に絡み合う人間模様をも照らし出す。固定観念にとらわれない独自の史観で、歴史を舞台とした激動のドラマと主役たちを鮮やかに描く。
目次
源義経
平清盛
源頼朝
後白河法皇
木曾義仲
藤原秀衡
北条時政
武蔵坊弁慶
平重盛
平維盛〔ほか〕
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBS報道局に入社。在職中の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たす。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観でテーマに斬り込む作品で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
22
井沢歴史本、勢いにのって購入。この「英傑の日本史」シリーズは歴史の流れを時系列に解説するシリーズではなく、テーマ別歴史人物(関連人物)についての解説を行うものらしい、と後になって気付く(笑)源平関連について、源氏から平家までかなり幅広い人物を取り上げています、言うまでもなく濃厚な内容で(爆)清盛の項での(平安末期・院政時)天皇の血脈関係は必読。おそらくこんなにわかりやすい解説はそうそう読めないですよ~。文庫1冊に収まっていることが不思議・・・2013/06/21
gonta19
16
2008年10月2日、天神の丸善にて購入。 2012/7/18~7/31 たまたま大河ドラマで清盛をやっている時期に、この本とこの時期を取り扱った安部龍太郎氏の「天馬燃ゆ」を平行して読んだ。日本史上、初の武家政権が誕生した源平時代であるが、今まで余りにも無知であった。小説と人物解説を合わせ読んだことで、おおよその理解が出来た。この時代、ある意味戦国時代より面白いかも。2012/07/31
ちばと~る
13
井沢元彦先生の源平合戦主要人物解説集。大河ドラマ『平清盛』のガイドブックとしてもイイカンジ~。すなわち伊勢平氏忠盛流、河内源氏為義流の面々がズラリ!ですぞ~。んでも清盛晩年に以仁王の令旨に呼応した源氏って河内源氏や頼政の摂津源氏だけじゃなくて、甲斐の武田家や近江、嵯峨にも居たんだよね~山本義経も除外されてて残念~。…頼朝の弟で四国で平家に討ち取られちゃった人も居たよね~2012/07/18
ほにょこ
5
★★★☆☆ 様々な人物に焦点が当てられて色々な視点から歴史が語られます。 歴史の神とかあまり論理的でない言葉もありましたが、概ね面白かったです。 2017/11/16
おそばやさん
4
大河ドラマに、もう少しなじみを持とうとして読み始めた本。今の大河ドラマが少し面白く見れるかもしれない。2012/05/23