内容説明
御鼻部山に春が訪れた。巌しい冬を過ごした鬼たちは、待ちかねたように流民王国の整備に働き始めた。そんなある日のこと、皇子と各務は津軽国の春の宴に招かれ、鬼たちの反対も聞かずに出向いていくが、国王・馬武の罠にはまり閉じこめられてしまう。津軽国は古来信奉してきた蝦夷の荒神たちを捨て、日輪の加護を得ようというのだ。皇子、危うし。
御鼻部山に春が訪れた。巌しい冬を過ごした鬼たちは、待ちかねたように流民王国の整備に働き始めた。そんなある日のこと、皇子と各務は津軽国の春の宴に招かれ、鬼たちの反対も聞かずに出向いていくが、国王・馬武の罠にはまり閉じこめられてしまう。津軽国は古来信奉してきた蝦夷の荒神たちを捨て、日輪の加護を得ようというのだ。皇子、危うし。