内容説明
ハワイ。ホノルル国際空港。今朝も僕はロケ隊を迎える。ケン・タナベ、27歳。日系四世。ロケのコーディネーターをしている。―夢と挫折に揺れる和美。終わった恋を胸に埋めた美樹。泣きたい程の不安を抱いた明実。そして、いつも大人でいようとした信子…。次々と訪れるロケ隊。瞬間の煌きと一粒の涙を残し、少しだけ違う自分を見つけて、彼女たちは日常へと帰っていく。生命の輝きを映す四つの書き下ろしラヴ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
84
舞台はハワイ。ホノルル国際空港にてとある一行を待ち受ける1人の男性の姿が。日系四世の「ケン」はテレビのロケ隊を迎えます。そんな「ケン」の仕事はロケのサポートをするコーディネーター。そんなロケ隊の中に少し気になる女性の姿が。四人の女性が登場し、それぞれに夢や挫折、悩みを抱えながらこれまでの自分と向き合い、新たな一歩を踏み出すか迷いを隠せません。しかし、それぞれのロケで過ごす時の中で、今までの自分とは少し違った自分を見つけ、日常へと帰還します。タイトル通り、本作も喜多嶋先生お得意の夏にピッタリな短編集です。2024/06/08
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