出版社内容情報
華やかな業界に潜む情実人事の罪!大手アパレルメーカー広報主任の麻希は、ワンマンで鳴らす創業社長の健康不安を耳にする。後継者は、息子の専務か、片腕と言われる副社長か。働く女性の視点から、会社、業界の問題点を浮き彫りにした力作。
高杉 良[タカスギ リョウ]
著・文・その他
片岡 忠彦[カタオカ タダヒコ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
大手アパレルメーカーで広報主任を務める竹中麻希は、ワンマンで鳴らす創業社長の健康不安を耳にする。後継者は、息子の専務か、片腕として支えてきた副社長か。ワンマン社長の指名に反して専務は社長就任を固辞、副社長の社長昇格で一件落着と思われたが…。一方、専務と不倫関係にある麻希は、営業部のエースからの求愛に心が揺れ始める。働く女性の視点から、会社組織、業界の問題点を浮き彫りにした力作。待望の初文庫化。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年東京生まれ。専門紙記者・編集長を経て、75年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表。97年、『金融腐蝕列島』で銀行不祥事を暴き、続く『呪縛金融腐蝕列島2』は映画化されるなど、シリーズはベストセラーとなる。映画「金融腐蝕列島呪縛」でキネマ旬報賞・脚本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さっとん
40
ワンマン創業社長の後継者人事が軸ではあるものの、主人公の麻希と2代目の浩太郎が不倫関係にあることもあって緊張感は薄めでした。 タイトルや表紙の堅い感じからすると肩透かし感はあるものの、こういう作品だと思えば充分楽しめる内容でした。 ただ、グレースとの提携などビジネスの部分の方が緊張感があって個人的には面白かったです。 特にアモーレがどうなっていくのかがとても気になっていたのでラストが色恋で終わったのが少し残念ですね。2020/01/29
4丁目の父ちゃん
17
昭和の良き時代の作品 高杉さんの作品は2000年を前後にかなりハマりましたが、女性が主人公の作品はあまり記憶がない。 この作品、人事関係にあまり面白みがなかった。 金融腐蝕列島シリーズの竹中班長とえくぼの可愛い清水麻紀さんが結婚して竹中麻紀さんになったわけじゃないだろが、ちょっと頭が混乱。 秋山君、おめでとう。 2019/01/20
こみち
9
★★★★★ケータイはあるけどメールはない、女性が管理職になるのも難しい。そんな時代のストーリ。現実主義っぽい竹中麻希の男性に対する気持ちと会社に対する気持ちの揺れ方が絶妙で個人的に共感が持てた。2016/08/22
みこ
6
★主人公の、バリバリ働いている感も恋愛の心情もどちらも押しがもう一歩強ければ、もう少し引き込まれていたかも。2015/01/11
藤澤謙光
6
女性が頑張ってたり、創業者、その番頭、二台目と面白い。 個人的には、最後が… 不倫を肯定する訳ではないけど…なんかなぁ〜2013/04/10