内容説明
もはや「来世」があるとはほとんどの人が信じられなくなったにもかかわらず、人はやはり死んでいかなければならない。生きがいを規定してくれものがいなくなったとしたら、生きがいは自ら調達しなければならない。国家、イデオロギー、進歩、マイホームなどが輝きを失いつつある現代に、人々はどこに「生きる意味」を見出したらよいのか。近代科学は、人間に富と力を与えた一方で、人間が冷たい宇宙の中の無意味な存在でしかないことを教え、神と人間と、人間と人間との絆をバラバラに解体してしまった。もはやあと戻りはできないとしたら、人間はどこにその絆を見出せばよいのか。
目次
神なき時代
全調査「お東さん」仏教は甦り得るか
韓国レポート
共産圏を歩いて神を見た
エピローグ(告発される近代;人間の黄昏 心配だナ;近代を問いつめて…;走る宗教作ろうよ;民衆の魂の大地へ光を;自己変革の勇気を)
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