内容説明
本能寺に織田信長が斃れ、天下は豊臣秀吉の手に落ちた。小牧・長久手の戦いを経て秀吉に臣従した徳川家康は、小田原征伐に加わり関東入国を果たす。重用されていく本多正信ら官僚派に、本多忠勝ら武功派は不満を募らせながらも、ただひたすら家康への忠義を貫く。秀吉の死、関ヶ原の戦い、江戸開府、そして…。家康を天下人へと押し上げた三河武士たちの意地と誇りを描く歴史長編の傑作!南原幹雄の新たな代表作が待望の文庫化。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。73年、『女絵地獄』で第21回小説現代新人賞、81年、『闇と影の百年戦争』で第2回吉川英治文学新人賞、97年、『銭五の海』で第17回日本文芸大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
54
上下巻の下 最後近くは面白くなった。 四天王が三傑になり、家康からそれぞれ名刀をもらう。本多忠勝がもらった不動正宗、”どうする家康”展で出てました。2023/12/15
YONDA
16
時代が変わると共に必要とされる人は武功派から吏僚派へと…。戦の無い世の中を望みながらも戦を求める忠勝・康政・直政。関ヶ原後の三傑が寂しくもあり勇ましく感じる。三河松平から幕府開府までの徳川家の変遷も、改めて勉強になる一冊でありました。どんな豪傑も時代の流れには逆らえない…。2018/07/01
ホームズ
1
徳川の中にも武功派と奉行派のような対立があったんですね。まあ乱世から平和な時代へ変わっていくには仕方ないところなんでしょうけどね。しかし本多正信が悪者にされてますね~(笑)武功派の忠勝や康政が主役になってれば仕方ないですかね(笑)2009/08/16
タケ
0
四天王じゃなくて最後まで「本多忠勝物語」だった…。本多正信が小物悪役すぎて可哀そう。2012/01/09
弾正
0
四天王主役の為か正信が目の敵にされている。 次第に遠ざけられる武功派の面々、そして世を去っていく四天王達に寂しさを覚えました。 南原さんの作品は初めてでしたが読みやすかったです、あと濡場多い。2011/08/10