内容説明
文明八年、駿河の有力守護大名・今川義忠が急死した。後継をめぐる家中の対立に、幼少の嫡子・竜王丸の母・千冬(北川殿)は、弟・伊勢新九郎(北条早雲)を後ろ盾とすべく、駿河に招く。すでに、応仁の乱の勃発で室町幕府の支配は揺らぎ、実力ある者が上に立つ、新しい時代が始まろうとしていた。それは、己の可能性に賭ける最大の機会の到来でもあることを、新九郎は敏感に察知していた…。戦国の幕をあけた梟雄の知略を描く歴史長編。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。73年、『女絵地獄』で第二十一回小説現代新人賞、81年、『闇と影の百年戦争』で第二回吉川英治文学新人賞、97年、『銭五の海』で第十七回日本文芸大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- その夏は忘れない