内容説明
吉原の大見世、宝屋で、おいらんの名代で座敷に出た妹分の振袖新造が札差に手込めにされた。札差は旗本、御家人の金融の元締めとして権勢を張り、吉原にとっては、すこぶるいい客筋であった。だが、名代に手を出すのはここでは御法度破り。相手が誰であろうと、泣き寝入りするわけにはいかなかった。おえんは宝屋の女将から見舞金の取り立てを請け負うが…。花の吉原で、器量よし男勝りのヒロインが奔走する、痛快連作時代小説。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。『女絵地獄』で小説現代新人賞、『闇と影の百年戦争』で吉川英治文学新人賞を受賞、『銭五の海』で日本文芸大賞受賞
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感想・レビュー
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いっつぴょん
6
身の危険に遭いながらも、何とか回収相手から参りましたと言わせるおえんがカッコ良すぎます。新五郎も強くて素敵です。2025/02/28
ギルヲ
4
シリーズ2作目。弁天屋の皆さんは命がいくつあっても足りないのに無敵の助っ人新五郎さんはたまにしか出て来ない。まー、毎回無双されてはお話が盛り上がらないから仕方なし。悪党は最後には意外とあっさりお金を返します(笑)TVドラマでシリーズ化されてたようなので見たいなあと思って調べたら、TV版では最後殺しちゃって必殺シリーズの亜流みたいになってたらしい。見てみたいけど、殺さないところに意味があるのに、なんだかなあ。2022/04/29
anri0912
0
おえんシリーズ二作目。 前作と同様、おえんがとても魅力的なのですが 話のパターンが同じなので、続けて読んでしまうと飽きてきてしまう…。。 少し時間をあけて次作を読むとします。 おえん、お嫁にいかないのかしらー!!2014/12/20
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