内容説明
「走れ、もっと早く走るんだ!」謎の声に導かれ、憑かれたように走って死を迎える男。獣臭と血臭の入り混じる山小屋の中で繰り広げられた、血塗られた饗宴。漆黒の闇の中を泳ぐ巨大な竜。濃霧の中から突然広がる死屍累々の世界…。夢枕獏ワールドのエッセンスが凝縮された、珠玉の恐怖小説集。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞を受賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
16
電子版で再読。今回も「霧幻彷徨記」が印象的だった。読めば読むほど、P・K・ディックの「報酬」を思い出し、獏氏はSF作家さんでもあったのだと再認識した。2024/10/29
らすかる
16
20年以上前に読んだ本。ふいに思い出して読んでみたけどなつかしかった~。夢枕先生といえばアルカイックスマイルの美青年。イメージでは天野喜孝先生のイラストなのよね。ホラー短編集となってるけど、SFチックなのもあるし、夢枕先生が登山好きだからか山の話が多い。再読だから新鮮味はもちろんないんだけど、楽しめた~♪ 2017/09/02
ほうじ茶子
15
数十年ぶりの再読。「中有洞」を読みたくておぼろげな記憶を辿りこちらを手にしてみたら、再編集されて違う本に収録とのこと。あらら。道理で表紙の記憶がちがったのね。それはまたそちらを読む楽しみが(嬉)そして新たな気持ちで読む「鬼走り」。赤短パン白ランニングのおじいさんがひたすら追っかけてくる話と覚え違いをしていましたが…衝撃の展開。昔話のようなホラーの先駆けのような七篇の短編集は、今読んでも面白かったです。満足。2024/04/17
くまちゃん
15
ホラーもありSFな物もありで面白かった。山のお話が多かったかな。「ことろの首」が好き2017/09/23
ちょん
9
夢枕さん初読み。確か、中島らもさんのエッセイに出ていて興味を持ったんだった。恐怖だけではない何か、例えば狂気、愛、SF、神秘、執着など合わせ持った短編集。違う作品も読んでみたい。2012/10/11
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