内容説明
1892(明治25)年4月30日。ヴェルマ・ヴァレント号は横浜の大桟橋を離れた。船内には元海軍士官、鹿島丈太郎以下、数人の日本人の顔があった。目的地は波濤はるかなハワイ、ホノルル。しかも丈太郎たちの任務は極秘だった。ハワイ王国の王女、カイウラニ宛の勅旨を携えているのだ。ハワイ王国は今やアメリカの植民地政策の前に風前の灯だった。しかも王国を継ぐはずの王女は行方不明。窮状を訴えてきた王党派に応え、日本政府が密かに立ちあがったのだ。王女の行方をつきとめ、救出する。だがその前に、丈太郎たちは太平洋の荒波を乗りこえねばならない―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつみかん
5
矢作&司城コンビの3作目のこれが一番〝エンタメ〟しているかな、脇のキャラに我が郷土の偉人「南方熊楠」を配していたり、とにかく好きなんだ!続いて下巻へ2025/02/11
koma250
1
細かいことはどうでもいい。アロハタイムだから。質屋に刀を入れておく。。。鞘に収めるどころじゃない。理想の男伊達。
なつみかん
1
前半は海洋冒険小説
depo
0
古書店購入。明治中期、ハワイの王女救出の密命を受けハワイに旅立つのだが、まだハワイに着かない。(2)でははたしてどうなるか。2023/02/25