角川文庫<br> シベリア鉄道9400キロ

角川文庫
シベリア鉄道9400キロ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041598030
  • NDC分類 293.8
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

167
私は、著者の宮脇俊三さんは論外として熱烈とまではいかないものの、鉄道はかなり好きである。今夏も、リュブリャナからは、ザルツブルク経由でミュンヘンに抜けるルートと、ほぼ真っ直ぐに北上してウィーンに向うルートとが考えられたが後者をとった。なぜなら、途中にゼメリング鉄道を経由するからであった。シベリア鉄道こそは、世界の鉄道好きすべての垂涎の的である。景色はきっと単調だろう。6泊7日、タイガと原野の中をひたすらに走り続けるのだから。宮脇氏は、この行程の紀行を読者を退屈させることなく、臨場感を持って描ききっている。2014/10/06

活字の旅遊人

43
宮脇俊三の鉄旅は、真面目にふざけている感覚と、背景にある知識とが混じり合う楽しさがある。写真なしで、これだけ読ませる紀行文というのも凄い。今回は未読のシベリア鉄道。鉄道好きの憧れであることは、今でも変わるまい。当時はインツーリストのバウチャー旅行しか出来なかったから、不自由だけれどむしろ安全と快適(相対的に)は保障されている。その不自由のなかでの出来事も宮脇俊三にかかれば楽しい旅日記になる。昔、モスクワのトランジットホテルを使った時の、妙な緊張感を思い出しながら、いつかはシベリア鉄道、と夢をみる休日だ。2021/09/20

山口透析鉄

30
シベリア鉄道、今は安価な移動手段になっているとも聞きますが、やはり乗りテツ憧れの鉄道なのはずっと一緒です。 上り列車で担当編集者との旅路、普通に楽しそうで、生涯の思い出だったでしょう。 貨物列車等の描写も楽しく、宮脇氏の海外鉄道紀行も文庫本でほぼ全部、読みましたし、全集も買いました。中印の話も良かったですが、あちらはだいぶ様変わりしているでしょう。 バイカル湖、行ってみたいです。乗務員さんとの交流も良いです。お互い言葉も通じないのですが……1999/09/25

momogaga

9
1981年にNHK特集「シベリア鉄道」でテレビとして世界で初めて全線を紹介した。あの番組には、すごい感動を覚えた。それから34年後、こんどは本で鉄道大好きのオヤジ二人がシベリア鉄道の欠点も含めて紹介する珍道中を心の底から笑いながら読んだ。2015/08/25

さっと

8
台湾に行くので、せっかくだから、宮脇さんの台湾一周電車紀行的読物を探してたものの、結局、見つからず。その途次、「同じ海外鉄道モノだからいいやー」となって買ったのが本書。ロシアを右から左に横断するシベリア鉄道が舞台で、ソ連時代なものだから、渡航の申請、準備から、数少ない情報を吟味してひねり出す工程づくりまで、出発までが何よりとても大変。「ソ連」という響きには何かこちらをたじろかせる「時代の空気」ってのがあると思っていて、いい意味で、それが伝わってくる。2014/09/30

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