ドイツ参謀本部―その栄光と終焉

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396611552
  • NDC分類 392.34
  • Cコード C0020

内容説明

「ドイツ参謀本部」とは軍事史上、世界の国々の手本となったばかりでなく、近代における大規模組織の元祖として、国家や大企業等にも大きな影響を与えた一大組織。プロイセン時代にナポレオン戦争の過程で組織され、モルトケの時代に完成を見た。リーダーとスタッフの関係論として格好の素材にあふれ、今日でも組織を論じる際の、教訓の宝庫である。

目次

第1章 近代組織の艦 ドイツ参謀本部―フリートリッヒ大王が制限戦争時代に残した遺産(「教訓の宝庫」としてのドイツ参謀本部;ヨーロッパの陸戦史、四つの時代区分 ほか)
第2章 かくて「頭脳集団」は誕生した―ナポレオンを挫折させたプロイセン参謀本部の実力(プロイセン軍の動脈硬化;どん底に落とされたプロイセン ほか)
第3章 哲学こそが、勝敗を決める―世界史を変えたクラウゼヴィッツの天才的洞察(改革思想の余燼(ボイエン;グロルマン)
参謀本部の独立 ほか)
第4章 名参謀・モルトケの時代―「無敵ドイツ」を創りあげた男の秘密とは何か(文学的素養と文学者的外見を持った軍人;侍従武官から参謀総長へ ほか)
第5章 「ドイツの悲劇」は、なぜ起きたか―ドイツ参謀本部が内包した“唯一の欠点”(リーダーなきスタッフの悲劇;シュリーフェン・プラン ほか)

著者等紹介

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年、山形県鶴岡市に生まれる。上智大学を卒業後、独・ミュンスター大学、英・オックスフォード大学に留学。現在、上智大学教授(英語学)。平成6年5月、ミュンスター大学より名誉博士号(Dr.Phil.h.c)を授与される。専門の英語学において国際的業績を収めると同時に、文明・歴史批評の分野においても、幅広い活動を行なっている
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感想・レビュー

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Ted

4
'74年11月刊。△ドイツ参謀本部のルーツから延々と退屈な薀蓄話が続き、第二次世界大戦の頃の参謀本部がどうだったかについては、最後の章でほんのつけたりみたいに扱われているだけで甚だ物足りない。シャルンホルストに端を発し、グナイゼナウ・クラウゼヴィッツ・クラウゼネック・モルトケ・シュリーフェン・ヒンデンブルクとルーデンドルフ・ゼークト・ハルダー・グデリアンと優秀な参謀は数多く輩出するも、どこかの国と同じく、優れた指導者には恵まれないため、ニ正面作戦にいつも失敗して戦争には結局負けてしまう懲りない民族。2020/10/03

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