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角川文庫
ロストワールド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 463p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041579350
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

バブルの時代を書いて欲しい。ドラマのタイトルは、『マイ・メモリー』。落ち目の脚本家の瑞枝は、ディレクターから依頼をされる。バブルを謳歌し、週刊誌にも騒がれていた自分の姿を描くことだったが・・・。

内容説明

バブル時代をドラマに描いてほしい。脚本家の瑞穂が依頼されたのは、当時、寵児ともてはやされた不動産王の元夫との華やかな交際を書くことだ。ためらいながら筆をとり、いつしか瑞穂の心はあの夢の時代へとさまよいはじめる―。別れた夫の親友だった建築家高林との再会。少年のような魅力をもつ俳優久瀬聡との出会い。華やかでシビアなTV業界の裏側とおとなの恋愛を描いた傑作長編。

著者等紹介

林真理子[ハヤシマリコ]
1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。85年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。96年小説『不機嫌な果実』がベストセラーになり、映画化される。99年エッセイ『美女入門』が話題になるなど、小説、エッセイ両分野で活躍中。直木賞選考委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

62
バブル期を経験している人は懐かしいのでしょうか。女性シナリオライター・瑞枝はバブル世代をドラマに書いて欲しいと頼まれます。脚本から垣間見られるバブル世代がなかなか面白かったです。テレビ業界の話も出てくるのでキラキラして眩しい世界を見ているようでした。バブル世代ではないですが、子供の頃にバブル期だったので知っている言葉や地名が出て来るのは楽しかったです。元夫の親友・高林や年下のイケメン俳優・聡との出会いがほのかな恋愛を匂わせますが、聡の押しの強さだけ目立つのが鼻につきます。でも全体としては面白かったです。2015/03/20

カーミン

25
バブル絶頂期に時代の寵児である不動産王の妻だった、主人公瑞枝は、離婚後に脚本家として細々と暮らしていました。そんな彼女に舞い込んできたオファーからストーリーは始まります。私はバブル期に社会人になった、いわゆるバブル入社なんだけど、地方の片隅には、映像や文章で見るようなバブルの波は押し寄せることもなく、ただ淡々と日々を過ごしていました。もう少しバブルというものをこの肌身で感じてみたかったです。2017/11/28

ミカママ

23
林さんの小説はほぼ読んでいるので、これも再読かと。(内容は覚えてなかった)。バブルの終焉よりちょうど10年目くらいの時代を描いている。青山ベルコモだとかなつかしい地名や店名がてんこ盛り。あーあの時代はよかった。(笑) あの時代をよく知る作者による毎晩繰り広げられた贅沢な出来事、お決まりの美人の主人公、マスコミの世界など、林真理子ワールドを楽しめました。2013/08/15

MIHOLO

11
アッコちゃんの時代からのロストワールド、バブリーものだけど主人公のお仕事小説に華やかな恋愛もの?って感じ。所々の回想と共に挟み込まれるバブルの思い出も、アッコちゃんを読んだ後だと、重複しちゃって、違う方向からも読みたかったな。若手俳優のゴリゴリくる感じ、私なら絶対イヤだ(笑)話中で、バブル時代を今の時代に映像化するのは難しいとあって、映画「バブルにGo」がまた観てみたくなった2022/11/11

水素

9
ひぇー!読み応えがあった。一本の映画を見ているようでどっぷりハマってしまいました。ドロドロの中に放たれるちょっと青春な感じ(?)とても面白かった。過去と未来の交差のさせ方もなんとも言えない絶妙さで読んでてハッ!ハッ!ってなったしドラマの裏の感じ?も生々しくて(その生々しさが良い)こんな感じなのねって感じだったな。自分はバブル全然経験してない世代だけどバブルの華やかさと儚さをなんとなく経験したような気がしました。それにしてもこの主人公モテモテ過ぎてなんかもう羨ましかった。結末も望んでたエンドでキュンでした。2018/02/09

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