内容説明
日常生活の裂け目に潜む極限の恐怖。現代ホラー小説の一つの到達点を示す七人の作家による七つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
220
本書は7人によって編まれた短編集。阿刀田高氏、高橋克彦氏、荒俣宏氏、景山民夫氏、鈴木光司氏、綾辻行人氏、山崎洋子氏とホラーやミステリーなどで活躍する作家たちでかためている。いずれも俊逸な作品ばかりだが、特に故・景山民夫氏と鈴木光司氏の物語は一級品だ(ただ景山氏の場合、彼自身の人生の方がよほどオカルトっポイですが・・・)。2021/05/06
やっち@カープ女子
36
古めのアンソロ、100円なのでつい買ってサクッと読んでしまう。どれも現実に亀裂が入り、崩壊する瞬間を描いた感じ。ダークだけどファンタジーな話もある。古臭さは否めない。2014/07/01
みなみ
16
結構怖かった。「浮遊する水」はこういう結末かと思いましたが文章と想像で本当に気持ち悪かった。「再生」はそっちか?と。「備あれば憂いなし」人間欲出したらダメだけど美については別だとちょっとわかる〜って感じでした。2020/06/29
Tanaka9999
12
1993(平成5)年発行、角川書店の角川ホラー文庫。7編。山崎洋子『備えあれば憂いなし』変わった設定だが、その設定ならオチの方向性はそうなるよね。タイトルはちょっと抽象的です。綾辻行人『再生』「眼球綺譚」で既読。しかし恐ろしい、話の筋は主人公の女性の成長中の恐ろしい話。設定上周囲が恐ろしいと考えないことになっていることが恐ろしい。2023/05/27
Spok
10
途中で読んだ事があると気づいたが面白かった。「浮遊する水」の気持ち悪さは最悪「備えあれば憂いなし」のラストも最悪で良かった。2017/05/03