内容説明
脳細胞っていう奴は、元来怠け者なんです。少しでも暇があると、すぐ休もうとするんです。それでなければ、「頭は使えば使うほど、よくなる」と言われる訳がありません。とくに最近は、面白い頭の使い方をする人が少なくなってきました。それでこの本のタイトルの登場です。独自の発想と着想をする著者が、頭の使い方を考えてみました。
目次
書く―文章の楽しさ 小説のたくらみ
読む―楽しくなければ読書じゃない
楽しむ―ああ、趣味なき世代
会う―80パーセントの本音
言う―あれこれ理屈を述べるなら
考える―頭のエアロビクス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
8
1989年1月読了。1989/01/15
よしだこ。
6
読みやすい文章だった。今の職に就いている理由は、文章を書くのが好きとか上手かった、というよりも文章や言葉に楽しく触れていたのが大きいらしい。2015/04/05
KAZOO
6
阿刀田さんの随筆です。6つの分野(書く・読む・楽しむ・会う・言う・考える)についてご自身の子供の頃から大人になったころなどの経験をまじえて書かれています。今まであまり気がつかなかったのですが、阪神ファンなのですね。野球のベストナインの項は私とほぼ同じ年代なので懐かしい気がしました。2014/05/21
MIKETOM
4
エッセイ集。「書く」の章では、ストーリーの中心となる”アイデアの芽”をどうやって察知するかなどが面白かった。なかなか一筋縄ではいかないもんだ。「読む」の章では若かりし頃の読書傾向を紹介することによって現在の作家である自分にどんな影響を与えたのかを書いている。なるほどねえという感じ。「楽しむ」の章では、自分が考える歴代プロ野球選手のベストナインを披露したり。正統派のベストナインと職人芸的な観点からのベストナインの二通りのチームを創出。試合したら面白いだろうね。とまあ、こんな感じの本です。2017/12/02
K
2
幼少期、父に叱責を受けた際、よく「頭は帽子を被る為だけにあるんじゃないんぞ!」と言われていたことを思い出しながら読む。この本の題名から取っていたとは。