内容説明
素敵な女って、ファッションじゃない。その洗練、その美しさに加え、立ち姿にも毅然とした緊張感が漂う。しかも、全ての仕種が魅力的。さりげなく、ひかえめで、楽しげで、ユーモアのセンスがある―そんな素敵な、大人の女が恋をしたら?めくるめくような恋のきらめき、ベッドへの誘惑、スキャンダラスな恋愛関係、透けてみえる別れの予感、…。恋の痛みと幸福を、放浪者たちの実例で綴る、ブランディの香りがする、大人のエッセイ。
目次
1 恋におちて…―大人の女に変わる夢十二夜
2 絡みあう視線―身を焦がす男と女の夢六夜
3 女だけの夜どおしおしゃべり―別れ上手に乾杯する夢十二夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoko
1
若いころに読んだ本の再読。森さんの美意識を通して素敵な女性、恋愛が書かれているエッセイ集。森さん自身の若いころの恋愛話から一瞬の激しい感情を抑えることができず、長年の友情が終わってしまったことを振り返るエッセイもあり、面白く読んだ。今回読んで印象に残ったのは、亭主関白なイギリス人夫・アランにこれでもか、と尽くしまくったアメリカ人妻・スーザンの話だった。2020/11/29
彩美心
0
恋愛について言わせたら森さんの右に出る者はいないんじゃないかと思ってしまった。私は、森さんがこの本を書いた頃の歳と同じくらいの歳なのだが、中年女の恋心をさすがによく分かってらっしゃると感心してしまった。大変勉強になりました。2017/04/30