内容説明
バイクを愛し、走ることを何よりも愛する者たちにより結成された、町内の二輪ロードレース・チーム、その名も“チーム・ノブ”と“尾高レーシング”。両者は、その産声をあげた時から対抗する宿命にあった。鈴鹿4時間耐久レースに向けて、彼等は全速力で突っ走る。だが、チーム・ノブはライダーをひとり事故により奪われ、尾高レーシングはレース当日クラッシュによってマシンを失くしてしまう。そこに残された唯一の方法は、友情と野望と夢という名の、ひと夏の魔法だった―。バイクをこよなく愛する人気絶頂な気鋭が、“一瞬の夏”の煌めきを通して描く、感動の熱血バイク・レース小説。