角川文庫<br> 札幌着23時25分

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角川文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041527108
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なる

29
以前に、湯河原にある、西村京太郎博物館に、訪れた際に、生涯で、六百冊を超える、作品を、執筆したことを、知って、驚かされた。時刻表を、巧妙に、使ったトリックが、有名な、作者。本作の、題名からも、時刻表トリックが、想像されるのだけれど、それを、見事に、裏切るような、それでいて、王道である、時刻表も、巧妙に、採り入れられている。主役である、十津川警部と、対峙する、ヤクザ弁護士の、佐伯との、頭脳戦が、読者の、想像を、上回る、狡猾さで、読みながら、引き込まれてしまう。時代が、古いのだけれど、読み応えは、充分にある。2023/03/02

あつひめ

24
十津川シリーズ2冊目。犯人を追い逮捕するのとは違い重要証人を東京から札幌へと守りながら移送する。時刻表で数パターンの方法を見出し、やくざの目を欺く方法を考えるが。あの手この手と派手なドンパチ。ちょっと無理があるのではと思うことも西村さんの筆にかかるとなんかいけそうな気もしたり。無事に送り届けてもまさかの展開で重要証人は殺された。そこまでは考えなかった。十津川警部たちと同じく読者の私も気が緩んでいたから。あり得ないことが起こるが目が離せなくなる。また十津川警部シリーズを読みたい。味噌ラーメンを食べよう。2023/12/27

ビスコ

7
ミステリというより、サスペンス小説。東北新幹線開業直後、すなわち大宮~盛岡時代、航空ストで飛行機が使えない状態で、当日中に証人を東京・警視庁から札幌地裁へ運ばねばならない、それを阻止せんとする暴力団……。 非常に、自分の好みのタイムリミットサスペンス。追う者と追われる者が逆転する、という状況も面白い。 解説にもあるように、東北新幹線という新たな文化により可能になったストーリー。それを即座に執筆した先生のフットワークにも注目したい。2014/10/07

ビスコ

6
再読。 ある種の逃亡サスペンス、と言ってもいいんだろうか。 今や新幹線で函館まで行ける時代だけに、青函連絡船時代ならではのサスペンスがノスタルジック。 2017/11/16

churu

4
鮎川哲也が「著者の本領は本格仕立てのサスペンスにある」と看破しているように、初期のトラベルミステリーの秀作は、鉄道という素材をサスペンス作りの上手さ+少々強引なトリックで本格風に料理したもので、左文字シリーズなら別の素材になっていただけの話だ。十津川ものの最高傑作は『黙示録殺人事件』だと思うが、鉄道を舞台にしたものでは異色ながら本書が最高だと思う。多少の疑問点は感じたが、途中で考えるのをやめて一気読み。札幌駅前のシーンとか絶対ドラマ化は無理だよなと思ったけど…そのスケール感こそが西村京太郎の本質だろう。

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