内容説明
遺伝子操作で異種生物の誕生を目指す国立遺伝研究センター。侵入不可能とされたその所内に、何者かが忍び込んだのだ。しかも直後、所長稲村が、研究所付近の山道で巨大な黒い“影”を目撃した。影を操るのは、特殊遺伝の開発を急ぐライバル、協和製薬研究所か。裏切り、名誉へのあくなき欲望、人体実験…白衣の下で醜い謀略戦が展開されていた。一方、亡き母の足跡を辿り、八ヶ岳山中に立った政財界刺客村雨龍も、いつしかそのドス黒い闘争に巻き込まれていった。神の領域を犯す者の陰謀に村雨の怒りが炸裂するシリーズ第三弾。