感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
13
積読本(読書メーターでは「読んでる本」)もだいぶ減ってきたので、死蔵本(読書メーターでは「積読本」)にも手を出すかとあれこれ物色して、何冊か選んだ中に式貴士も。 式貴士は「エロもの」「グロもの」「ナンセンスもの」「ロマンチックでセンチメンタルなもの」の四つに分けられるそうな。 上記の四つのどれかが確かに入っている短編集ではあるけれど、何年か前に田中光二の古い本を読んだときにも感じたが、なんか今さら感がある。 だから、ワクワクもドキドキも驚きもなし。 239ページ 2018/08/25
ベック
1
猫は頭にきたのエロ、首吊り三味線の衒学グロ、そしてマスカレードの叙情。まあなんて素敵なの!
小物M2
0
やっぱり式貴士のぶっ飛んでいる発想力は素晴らしい。まさに奇想という言葉が相応しい気がする。本作では式貴士らしいエログロスプラッターに溢れている。また、オチが感傷的なのが良い。ただ、前に読んだ「カンタン刑」に比べるとオチの切れ味が落ちている印象。その分、物語の描写の方に力が入っているような気がした。あと「カンタン刑」にはあった長いあとがきがなくなっているのは少し寂しかったりも。お気に入りは「見えない恋人」。お互いの姿が見えずに、会話だけしか出来ないというパラレルワールドネタ。最後のミステリ的なオチに笑った。2013/06/06
わた
0
エログロナンセンスSF。とはいうもののエロというより下ネタ。今作は下ネタが過ぎる。あまり好きではなかったかな。「首吊り三味線」はミステリーな感じで結構好きだったが結末がうーん。最後の「マスカレード」はもう別人の作品。今まで下ネタだらけだった分ギャップがすごい。不思議と美しく感じてしまう。結末はあまり好きじゃないけど、この中では一番好き。2019/06/04