内容説明
“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。餓えた狼の如きに無鉄砲ながら、現実に幻滅し鬱屈しきった若きトランペッター、今西良。港近くのバー〈ドラム〉を舞台に、奇妙に絡んでゆく２人の友情。恋があった。罠があった。憎しみがあった。傷つき血を流し、消えていく男と女があった。翳りゆく夜に一瞬だけ輝き、そして弾けた青春の残像。そして叫び―。人気絶頂の“現代の語部”が贈る本格ハードロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カンパネルラ
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ひたすらキザなハードボイルドなのだが、探偵モノではなく、一応ジャズミュージシャンネタ。本人の後書きにもあるが、かっこつけすぎである。特に音楽に対する幻想が高すぎるように思った。しかし、この作品、かなり初期に書いてあったものを、あえて発表したようだ。作者も書いているように文体がかなり、青っちょろい2006/08/14
