内容説明
永瀬敦子はK化学工業の受付嬢、B・Fは庶務課の有田だった。アメリカから重要な客があるというその機会をとらえて、閉鎖が決まった長野工場の組合員が抗議に上京。ロビーで会社側ともみ合いになり、有田は組合員の一人を負傷させた。一か月後、高校生くらいの少女が受付を訪れ、「長野から上京した父が、帰って来ない」と訴えた。課長は、知らぬ存ぜぬの構えだったが、敦子は背後の影を感じた。事件をもみ消そうとする会社側、その圧力に押しつぶされそうになる敦子。有田との葛藤に苦しみながらも、敢然と事件の真相に迫る敦子と少女。真実の愛とロマンを謳いあげて、赤川ミステリーの新境地を開いた、会心の推理秀作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
萩原 一嘉@次走未定
2
赤川次郎作品立て続けですが、何か身近に起こりそうなミステリーです。2016/08/07
牧瀬ちゃみ
2
[★★★☆☆][2014年45冊目]:悪くない。軽く読めるが故にほとんど印象に残らないものも多い赤川作品であるが、長編の本書は主人公の心理描写がすごく丁寧に描かれていて、今この年齢になって読むとまた改めて感じ入るところがある。2014/09/03
いもこ
2
最後にはどうなってしまうのか?と続きが気になってぐいぐい読めてしまいました。悪い事だとは思っても、自分が好き好んでそうやったわけではないし、どうしようも出来ないし・・・。OLの心理が非常にうまい。2010/04/02
dani
2
読み始めるとやめられない次郎でした2010/03/22