感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
73
〔再読〕６作の連作短編集。結婚案内所に勤める紘子１９歳は、起業家を夢見ている。映画では、渡辺典子が演じており、「幽霊志願」から登場する記者の船山は、若き渡辺謙であった。毎回案内所におかしな依頼が持ち込まれ、紘子が危機一髪に見舞われるパターン。所長の深田と紘子の会話が兎に角笑えるので、軽くサラッと楽しめてしまう。この冴えない中年男と、若い美人で活発な女性とのコンビは、もはや安定の赤川作品定番のスタイルと言えるだろう。今の若い女性なら、えっー無理、と言われるのだろうから、当時は優しい時代だったのかも知れない。2018/08/09
佐藤一臣
19
難しい本を読んでいるときに、その間に差し挟むと効果的な本ですね。頭の中が洗われます。赤川氏のラノベはそういう使い方ができる。中学生時代に短編にはまっていましたが、今はそういう形でのはまり方。ただし、内容はとても素敵で面白いです。コミカルな登場人物が不可思議な事件に巻き込まれますが、悲しい悪人が必ず登場しますね。まあ結婚案内所には様々なお客がいるものですね。普通はいないか。話の展開が早いのでご都合主義だが、それがいいんですね。2017/04/02
ハロー
9
長編の合間に一話づつ読もうと思ったけど一気読み。男勝り行動力あり美人とさえないおっさんが主人公格なので他の作品の同じような人物のイメージをそのまま転用して読んだ。話はどれも面白く、結婚相談所という設定も初めて読んだ。2017/06/08
蕭白
9
古本屋で見つけて購入。超久しぶりの再読なので、ほとんど覚えていなくて楽しめました。明るい雰囲気が良かったです。2014/03/12
R
8
寺沢紘子（少し気の強い23歳OL）は深田栄一（冴えない中年男性42歳）の経営する結婚相談所の唯一の社員。風変わりな相談客とドタバタ騒動のユーモアミステリー。赤川さんの作品は会話部分が多いですが、この作品の会話は今まで読んだ作品で1番面白かった‼︎シリーズ化していただきたいです。2022/02/20
