感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
42
1989年8月16日読了。自分はこの角川文庫版を読みましたが、共読されている読み友さんは、新潮文庫版が圧倒。『既読登録は自分が読んだ版を』というマイルール破りの誘惑にかられます。1989/08/16
kinkin
39
随分前に読みかけて頓挫した本。今思えば当時は若くてこの本の雰囲気についていかれなかったのかもしれない。道頓堀川周辺で武内と邦彦、そして政男や彼らを取り巻く人々が道頓堀川に映るネオンサインのようにゆらゆらと揺れながら書かれているところがよかった。『泥の河』に出てくる子供たちの会話と同様、大阪弁が活き活きと動き回る展開、回想シーンなどゆっくり落ち着いて読むことができた。またいつか読み直してみたい本だ。2015/04/03
佐島楓@入院中
33
道頓堀界隈のぎらつく猥雑さ、そこに生きる人々の底知れぬ苦しみ。明日が見えないようなぬかるみの中、それでも生活をしていかねばならない。川三部作読了。2014/08/02
美雀(みすず)
27
道頓堀川…。大阪の繁華街を流れる川、その畔に構える小さな喫茶店。親子みたいなマスターと住み込みのバイトの青年のそれぞれの生き様が丁寧に書かれてて読みやすかったです。人は苦労しながら、たくましく生きてる様子が心に響きます。2013/11/05
大阪魂
17
宮本輝さん初読み!大阪のシンボルの1つ、道頓堀の夜の世界が舞台。昭和40年代くらいなんかなあ?そこで暮らしてはる、ハスラーとか、ゲイボーイとか、ストリッパーとか、二号さんとか、カフェの店員さんとか。いろんなの人の人生が、悲しく、熱く、ぶつかって、すれ違って、絡み合って…読み終わったら、じんわりあったかなった気した!いまの道頓堀にもこんなあったらええんやけどなあー宮本さんの川三部作、大阪人やからやっぱぜひぜひ読んでしまお!2017/01/05




