内容説明
昭和48年の石油危機以降、各地の暴力団は、その資金繰りに頭を痛めていた。大阪キタに進出し、金ヅルをつかもうとする山口組系列下の徳元組は、地元大阪の松田組系溝口組の賭場を荒らした。これが昭和50年代初期、関西一帯を震感せしめた“大阪暴力団戦争”の発端であった。数多くの犠性者を出した争いは、警察の厳しい取締りもあり、一時沈静化していたが、昭和53年7月、事件は轟く雷鳴とともに突然訪れた。山口組3代目田岡一雄組長が、拳銃で撃たれたのだ―。山口組対松田組の死闘をリアルタイムで描いた衝撃のドキュメント。