角川文庫<br> 九月の空

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角川文庫
九月の空

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041458020
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

191
第79回(1978年)芥川賞。 高校の剣道部を舞台にした爽やかな 青春小説である。 「勇くん」をめぐる女学生たちが放つ 色彩も 華やかで、初々しい。 思春期を正面から、描いた本作品… 女学生が出てくると、途端に華やぐ… まさに 青春小説だった。2017/10/14

ヴェネツィア

105
1978年上半期芥川賞受賞作。36年も前の作品とはいえ、当時の芥川賞の選考委員達が、この小説のどこに新しさを感じ、また小説の新たな可能性を見ていたのかわからない。難解であればいいというものではないが、それにしても実に平明だ。主人公の勇は硬派の剣道少年。これに対置されているのが高校生にして性的経験を積んだ軟派の秋間。また、女子校に通うグラマラスで積極的な片桐と、幼さの残る松山。キスシーンも、なんだか唐突で不自然だ。見方を変えれば、万事がそんな風にぎくしゃくしていることこそが、まさにリアルなのかもしれないが。2014/01/17

背番号10@せばてん。

45
【1978_芥川賞】1979年読了。『限りなく透明に近いブルー(1976)』、『エーゲ海に捧ぐ(1977)』という、自分の中では難解な作品が続いたこの時期の受賞作の中で、やや異彩を放つ(と自分では感じている)青春小説。ただ『この作品は芥川賞よりも直木賞の方が相応しいのでは…』と感じてしまう自分はやはり、この書の本質を捉えていないのかもしれません。1979/09/19

hit4papa

41
剣道に情熱を注ぐ男子高校生が主役の連作三作品。五月、九月、二月と季節が移り変わり、それとともに主人公が成長するビルドゥングスストーリーの体裁です。著者の表現力豊かなのはわかるのですが、今現在の高校生の姿とは隔世の感があり過ぎでしょう。対抗意識まんまんのライバル、気になる女子との初々しい交流など、硬派な青春まっしぐら。パワハラなんて言葉がなかった古き良き(悪き?)時代ですね。主人公とんがり加減が今ひとつで、青春ものに求めるぐっとくる箇所がなく、盛り上がりに欠けました。シンプルではあるんですがね。【芥川賞】2018/05/04

JUN

28
主人公の勇が剣道を通じて、家族、友人、異性との関係を綴る青春小説。ところどころ、非常に上手いと思う描写があるが、作品内容的には肌に合わずという印象。2016/03/01

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