内容説明
結婚十周年をむかえた芦田和賢と千巻。夫は在宅勤務を認められたコンピュータのシステム・エンジニア、妻はテニスのコーチ。子供をもつことはできなかったが、二人は東京郊外の閑静な住宅街に一戸建をもち、何の不自由もない優雅な生活を送っていた。千巻は、この満ち足りた生活が壊れてしまうことなど想像もしていない。しかし、隣りに一人の男が越して来たときから、二人の日常を破壊していく悲劇がはじまった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K K
3
残念ながら今回はあまり面白くなかったかも。夏樹静子大好きだから、残念。ただこの時代にコンピュータ犯罪についてここまで掘り下げているのは素晴らしいの一言。2016/10/02
グラスホッパー
2
夏樹静子、よく読んだ。でも、ほとんど内容を忘れている。 この作品も、初読のように感じた。 読みやすく、整合性があるラストで、よかった。2019/06/11
ぴよきん
2
主人公の女性の思いがいまひとつ理解できなくて・・・。無理やりコンピュータ業界の話にしなくても良かったような気もします。2011/06/22
こーちゃん
1
中学生くらいの頃に父親のを読んだ以来、約30年振りに再読。2時間サスペンスドラマみたいな内容で、取り立てて秀逸なところはないのだけれど、それでも一気読みで読了。ベストセラー作家の文章力ってのは凄いなと思います。千巻の思考や行動は男性目線だとイライラしてしまうのだけど、女性作家だからこそのリアリティーなんでしょうね。2024/06/10
まきまき
1
幸福なはずの女性が、あるとき不意に巻き込まれて行く事件。「弱き者、汝の名は女なり」という言葉が思い出される。2015/10/24