内容説明
遠州灘で遭難し、奇蹟的に生き使った岩松ら三人は、北アメリカのフラッタリー岬にたどりつく。そしてインデアンのマカハ族に捕えられ、奴隷にされてしまう。だが事情を知ったイギリスの商社ハドソン湾会社の援助によって、日本へ帰る途がひらかれた!だが、希望を持ってイギリス軍艦イーグル号に乗り組んだ三人の前には、まだまだ幾多の困難が横たわっていた。故郷の土を踏みたい、家族の顔が見たいという彼らの悲痛な叫び。魂の彷徨を描く時代巨編!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
14
音吉、久吉、岩吉の生命力と運命に驚嘆する。 さらに数奇な境遇は続くのか? 下巻が楽しみ・・・・2015/08/08
Emma
3
酋長が音吉を渡さないと言う場面では、音吉の好かれやすさが分かったのと同時に、ここで三人が離れ離れになってしまうのかとハラハラした。ピーコー…ヘイ・アイブ…ドウ・ダーク・テール…サム…ポール…親父さん…( ; ; )2017/11/19
ロバくん
2
音吉たち3名の1年2ヵ月に及ぶ漂流からカナダ近くに漂着。 その後いろいろあり、イギリスまで行き、ついに日本に向け出発。 日本人が英語を覚え、洋服を着て、キリスト教と出会う。 時代背景が非常に細かく調べられており、小説のなかで音吉たちが海外のもの、人、習慣などに驚けば、読み手も「当時は、そうだったんだ」と驚く。 史実に基づいた小説ですが、固くなく易しい表現。 また、人物の設定や表現がうまく、魅力的。 当時の日本は鎖国の時代。 果たして無事に日本に帰ることができるのか? 下巻に入ります。2016/08/04
つらら
2
さー、無事に日本にかえれるのか。2014/08/04
拓@可能性は無限大!
1
飛行機もテレビもない、外国についての知識や情報もない時代に漂流してアメリカやロンドンに行くということはどんなにぶっ飛んだことだろう。何も事前知識がないなかでそのような体験をした人達の物語が読める、それだけでも本当にこの小説は読む価値がある。当時の時代背景を細かく描き、そしてど田舎出身の日本人が初めて目に耳にする事をとてもリアルに描写している。著者の三浦綾子さんが大変丁寧に調査され想像力を働かせたのだろうと思う。色々な意味で衝撃を受けた、本当に面白い本です。出会ってよかった。2021/08/30
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